「桃太郎の話を再構築」~経営理念をもつ会社が大事にするべき視点とは~

「桃太郎の話を再構築」~経営理念をもつ会社が大事にするべき視点とは~


 

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むかし、むかし、
あるところに鬼の親子がいました。

 

鬼の世界には絶対の掟があり、「自分が食べる以上に殺さない」というルールがありました。鬼はそのルールを守り、適度に狩りをしていました。

 

しかし人間という種族は違いました。
彼らは「お金」と呼ばれるに価値があると信じて、を集めるために必要以上に狩りをしたり、必要以上に領土を増やしていきました。

 

動物が少しでも人間界に近づくと、彼らは動物が人間の生活を脅かしていると情報を発信し、動物を人間界から追放しました。もう動物が住める場所なんてほとんどないのに....

 

 

「この世界は人間のためだけにあるものじゃない」

 

 

怒った鬼は人間界を攻撃し、お金と呼ばれる「紙」を彼らから取り上げました。鬼の世界では何の価値もありませんが、鬼たちはこの紙が戦争の原因だと考えたのです。

 

 

人間はお金を奪われ混乱しました。

「鬼は最低だ。なんでこんなひどいことをするんだ」
「私たちは何も悪いことしてないのにひどすぎる」
「お金がなかったら明日からどうやって生活したらいいの」

と人怒りの声を上げました。

 

そこに桃から生まれた桃太郎が現れました。
彼は餌で動物たちを手なずけて、鬼退治に向かいました。

 

 

普通の人間と違い桃太郎はとても強かった。桃太郎は鬼が二度と悪さをしないように、鬼を全滅させました。そして彼らが奪ったお金を取り上げて、人間たちへと戻しました。

 

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お金が戻ってきた人間たちは喜びました。

 

人間の世界に平和が訪れ、地球に危機が生まれたとさ!
めでたし、めでたし。

 

 

 

 

理念を信じる私たちが考えるべき事


クリアソンには経営理念がある。


スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい。


私たちはスポーツに「勝敗」以上の価値があると信じている。勝利のためだけにスポーツをするのではなく、その先にある価値をクライアントへ提供するためにスポーツを追究していく事が重要だと考えている組織だ。

 

理念だけを語ればクリアソンは「桃太郎」のように「正義」をもった人間であるかのように見える。勝利と真剣に向き合った人たちを「鬼」であるかのように、世間へと発信しているように見えてしまう。

 

今回のNOTEを通じて、そうじゃないんだという事を私は伝えたい。

 

 

私たちクリアソンが理念を追求する上でやるべきことは、今まで勝利に徹してスポーツと向き合ってきた人たちが生み出してきた価値を再認識する事。リスペクトする事。彼らが生み出した価値を発信する事だと私は考える。



彼らの真剣さは世の中に沢山の感動を与えてくれた。
勝利を追求する姿勢に何度も心を動かされた。
苦しい時も挑戦する姿勢に勇気をもらえた。

 

彼らが生み出した価値を否定することなどできるはずがない。

 


それでも私たちクリアソンは、彼らとは違った道で、スポーツを通じて世の中に価値提供することに挑戦する組織だ。正義と悪が存在するのではなく、正義と正義がぶつかりあっているのだ。

 

だからクリアソンのサッカー観戦は楽しい。
異なる正義をもった組織の真剣勝負を見られるからだ。

 

 

理念とは対立を否定するために存在する概念ではない。
人と人が価値観の違いからが対立して憎しみ合うのではなく、価値観の違いを尊重した上で真剣に議論(勝負)できる世界が理想的だ。

 

 

 

 

経営理念が社会に「憎しみ」を生み出すツールになりませんように

 

 

 

株式会社クリアソン
中村