【社外秘】Criacaoキャリア事業部研修 (プロローグ+第1章 サンドイッチじゃねえ。ミルフィーユだ。)

 

クリアソン

 

達さん、峰君、卓間君、陸君、阿部君、森さん、太一君、もみっきーへ

 

これから学生の人生と関わる中で大事にしてほしい事があります。
今回は社外秘の中の社外秘である、Criacaoキャリア事業部の「教育・研修」をあえてオープンな形で伝えます。

 

内容はクリアソンとして、
「どのように人生の決断(就活・転職)と向き合うべきか」です。

 

 

 

クリアソンのメンバーだけでなく、

就活を考える学生さんや、
転職を検討している20代の方、
新人のキャリアアドバイザーの方、
人材事業責任者の方、
採用担当の方、

にも読んで頂けたら嬉しいなと思っています。

 

 

プロローグ:なぜ研修をオープンにしたのか?

目的は大きくわけて2つあります。



①クライアント様から厳しい指摘をもらうため
私たちが「どのように価値提供するか」をオープンにすれば当然クライアント様の期待値は高まります。そして期待値にふさわしい価値を提供しなければ私たちは信頼されるサービスにはなりません。

信用されるサービスは、毎年・毎月・毎日のように試行錯誤していく事でしか生まれません。積み重ねが歴史となり、ブランドとなります。たった一度の良い仕事で満足しないで下さい。積み重ねが歴史となり、歴史こそがブランドなのです。

私たちは無名のベンチャー企業
社会からの信用は0です。

だからこそクライアント様の期待値が低くなり、小さな成果でも喜んでいただけるでしょう。だけどそれに満足した先に未来はありません。このブログを通じてクライアント様の期待値を高めていくことを目的としています。

 

②人材業界全体に影響を与えたい
私たちだけがクライアントと本気で向き合っても社会は良くなりません。業界全体が変わらなければ意味がないのです。

いつか私たちが大きな結果を出した時、
競合他社様が「クリアソンはどうしてあんなに結果がでるんだ?」と疑問が生まれ、色々と調べる中でこのブログに辿り着いてほしいと心から思っています。そうして私たちがクライアント様と向き合う姿勢・提供価値が世の中のスタンダードになっていけば「今よりも少しだけ」人材業界は良くなっていきます。

 

 

私は「いい人」ではありません。
できれば技術やノウハウなんてオープンにはしたくないし、競合他社さんにマネされた怖いです。

 

だけど、
そういう「生き方」はクリアソンらしくない。

 

自分の小さな欲よりも、クリアソンらしい生き方を優先したいと思ったので今回の企画が実現しています。それでは本題に入ります。

 

 

 

 

第1章 サンドイッチじゃねえ。ミルフィーユだ。

 

就職活動では、
「自己分析」「社会理解」が重要だと教えられる。

要は
「自分の理解を深めろ(自己分析)」という考えと、
「業界理解や仕事理解を深めろ(社会理解)」という考え。

 

確かにどっちも大事だね。

 

そんな中で自分が最もダメだな、、、と思う考えがある。
それは「どちらからやるべきか」という問いだ。

 

「自己分析」と答えれば、
自己分析が終わってから就職活動をしようとする。

「社会理解」と答えれば、
社会理解が終わってから就職活動をしようとする。

 

 

こういう考え方を自分は「サンドイッチ」と呼んでいる。

三だイッチ

 

自己分析という工程が終わってから、社会理解を進める。
社会理解という工程が終わってから、就活を進める。

という進め方だ。

具体的に「自己分析は何をするべきか」「社会理解は何を学ぶべきか」が明確になっている場合は、こういったサンドイッチモデルは有効的だ。しかし就職活動は自己分析も社会理解も「突き詰めれば終わりがない領域」なので、サンドイッチモデルで進めればいつまでも就活はスタートしない。

 

自己分析、社会理解に終わりはない。
永遠に勉強。

 

 

 

こういったケースでは「サンドイッチモデル」よりもミルフィーユ」のように、何層もレイヤーをつくっていくような発想が良い。

みるふぃー0ゆ

自己理解をある程度深めて、
社会理解をある程度深めて、
就活でどうなるかを検証してみる。

 

そして就活での失敗をふまえて、
もう一度自己理解を深めて、
社会理解を深めて、
就活でどうなるかを検証してみる。

この繰り返しだ。

 

 

まずは就職活動を学生さんと進める前に、「サンドイッチモデル」と「ミルフィーユモデル」があることを教えてあげましょう。

 

こういった考えはIT業界で製品を開発する際にも使われています。

ウォーターフォールモデル(サンドイッチ)
アジャイル型開発(ミルフィーユ)

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NECソリューションイノベータ様 HPより
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/column/01_agile.html

 

どちらの考え方が「正しい」「間違っている」というよりは、ケースによって使い分ける事が大事だと言われています。

 

何度も言いますが、就職活動ではミルフィーユモデル(アジャイル型開発)」の方が相性が良いです。私たちクリアソンは、このミルフィーユ型モデルで学生と向き合っていきます。

 

 

 

第2章では、このミルフィーユ型で進めるにあたって「まずは自己分析で何をするべきか」「社会理解で何を知るべきか」について一緒に学んでいきましょう。

最高と最善の狭間に

最近若手の転職支援に関わる仕事が増えてきた。営業先の現場責任者と話をすると「クライアントにより過ぎた社員ばかりだ」と嘆いていて、転職希望者と話をすると「数字により過ぎた会社だ」と嘆いている。

 

なぜ二人の間にここまで大きな溝が出来てしまったのか...
きっと離婚に関わる弁護士は、いつもこんな気持ちなんだろう。

 

こういった溝があるから転職エージェントは飯が食えているわけだが、クリアソンはそれでいいのか?と自分自身に問いかけてみた。

心の中のリトル中村は、それじゃクリアソンらしくないと答えた。

 

 

転職を考える前に

若手で転職を考えている方は「まわりが転職しているから」と流される前に自分に問いかけてほしい。

 

今の自分は最高と最善の狭間にいるか?

 

 

いきなりこんな問いかけをしても、「意味不明なんですけど??」と言われそうなので簡単に解説させてください。

 

 

銀行員AさんとBさんの話について
会社は働き方改革に伴い、生産性を重視にするようになった。そこでお客様1人あたりに対応する時間を最大20分と制限をする事にした。

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最高の仕事をしたいと考えるAさんは、このルールに反発した。お客様にとって最高のサービスは20分で提供できないと考えたからだ。彼女はお客様と真剣に向き合い、最高のサービスを提供することを最優先に考えた。ルールは無視して、1人に2時間程度の時間を使った。その結果お客様はとても満足して「なんていい銀行なんだ!!」と沢山褒めてくれた。しかし1人に2時間使ったので、待たされているお客様はカンカンに怒っていた。

 

最善の仕事をするBさんは、20分という限られた時間の中で自分に出来る事をしようと考えて試行錯誤した。結果としてAさんのようにお客様を感動させることは出来なかったが、成績はAさんの3倍売り上げた。

 

 

少し極端な事例ですが、私は最高を追求したAさんが間違っていると思わないし、最善を追求したBさんが間違っているとも思いません。

 

 

最高を追求することで、最善のレベルが高まり
最善を追求することで、最高に磨きがかかる。

 

と考えているからです。

 

 

求職者様の多くは、
「今の会社のやり方では、お客様が幸せになると思えない」
「今の会社の考え方では、従業員が幸せになると思えない」

といった理由で退職を検討される方が多いです。
これは「最高」を追求しようとする考えから生まれています。最高を追求することは決した間違った考えではありません。

 

一方で最高を追求するのはいいですが、今の状況で最善は尽くしましたか?
今の環境で最善を尽くしていないのに、最高を追求すると「評論家」になってしまいます。

 

 

 

一方で最善だけを尽くしている人も面白みに欠けます。
こういった人の多くは「失敗経験」が少ない。

最高を追求する「青臭さ・遊び心・追求心・好奇心」みたいなものが欠如していたりする。だから最善のレベルに変化が見られなくなる。与えられた中で最善を尽くすことも大事ですが、時にはルールを離脱して最高を追求することも大事です。

 

例えば先ほどの銀行員のケースなら、お客様がいない時はチャンスだと思って20分ではなく、1時間ぐらいかけてお客様への最高を追求してみるなど。

 

 

本当に苦しい時は逃げてもいい。
無理しなくてもいい。

 

だけど安易に転職を考えるのではなく、
まずは自分が最高と最善の狭間にいる状況をつくりだすこと。

 

ここは大事にしてほしい。

 

現職との向き合い方に困った時はいつでもご相談ください。
career@criacao.co.jp

20代の転職活動は難しいなって思う事

こんにちはクリアソンの中村です。
色んなブログや本で「転職とはこうするべき」「転職とはこれが正しい」みたいな内容を読みましたが、結局のところ私がたどり着いた結論は「全て人次第」ということでした。

 

とはいえ、普遍的な部分はあるはずだ。
という主張には賛同します。

 

それでも言わせてください。
「転職活動における全ては、ケースバイケース」

答えは本にもSNSにも記載されていない。
結局のところ求職者の人生と真剣に向き合った先にしか答えはないのです。

今回は「転職はこうあるべき」という話ではなく、面談の「ケース」を2つほど紹介させてください。

 

ケースA君
入社してまだ7カ月で転職を考えているA君。彼は大学時代から長期インターンシップに参加していて、社会の理想と現実のギャップをインターンシップを通して経験している人間でした。

そんな彼の転職理由は、
「売れば売るほどお客さんが不幸になっていく」という事でした。

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まず面談では「相手の話を鵜呑みにするのではなく、信じるために疑う」ということを大事にして、様々な角度から質問し、掘り下げて事実確認します。転職支援とは求職者と企業の間にたち、客観性をもって相手と向き合う事こそが価値だと考えているからです。

 

この前提をもとにヒアリングした結果わかったことは、
●確かに売れば売るほど顧客は不幸になる
●代理店という立ち位置のため、商品の改善もできない
●上司は問題を把握しているにも関わらず、問題を隠して売る方法を模索しろと部下に命令している。

という状況でした。

 

「社会人になったらとりあえず3年間」という「普遍っぽいもの」を彼は信じていたので、転職するべきかどうかで悩んでいました。

 

■個人的な結論
転職したほうがよい

色々考えましたが、この会社に残るべき理由を自分の中で見出すことができなかったです。「商材悪」を前提として営業しているため、いかにデータ・根拠から顧客を遠ざけるか?みたいな営業スタイルになっており、このまま残っても変な癖がついて終わるだけだなと感じました。

良くも悪くも若手は素直なので、最初の3年間で「働き方」の基準が出来上がります。この会社で基準を身に着けた先に価値はないと感じました。

物事は全て「考え方・捉え方」次第だ。

と言う方もいますが、本当にそうでしょうか?
ダメなものはどんな考え方をしてもダメなんです。無理やりダメなものを肯定しようとするのはヒステリックです。全てはケースバイケース。

今回のケースは、「考え方・捉え方」という問題ではないという判断を私はしています。※これが絶対正義ではありません

 

 

 

 

ケースBさん
入社して8カ月目だが、転職を検討している。
理由としては給与が手取りで15万円程度で、上がる見込みもない。
上司の対応が理不尽で尊敬できない。尊敬できる人の下で働きたいし、学んでいきたい。平日休みなので、できれば土日休みの会社に行きたい。

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彼女と話してわかったことは、
●確かに給与は低い(残業代も未払い状態)
●上司の対応は客観的に事実ベースで確認しても理不尽
ということ。

 

彼女も「社会人になったらとりあえず3年間」という「普遍っぽいもの」を信じていたので、転職するべきかどうかで悩んでいました。

 

■個人的な結論
まだ転職のタイミングではない。

彼女の場合、1社目の会社環境が5段階評価でいうと一番下のEランクを選んでいます。客観的に彼女の能力・志向性を考えれば、Cランクぐらいの会社に入社することはできたはず。

しかし就活をあまりやっていなかった...
大手グループなら安心と安易な考えで決断してしまった...

そして入社後に理想と現実のギャップにやられて、完全に心が折れてしまった。そのため今の会社で頑張った事は特にない。転職活動をしても、アピールポイントがないので、Eランクの企業でしか内定が決まらないので、負のループに繋がってしまう危険性があるなと感じました。

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「今の環境でもっと頑張ろう」
というのが私のだした結論ですが、「今の環境でもっと頑張ろうね」と言われて頑張れるなら人生は楽なもんです。

きちんと彼女のモチベーションをつくってあげることも大事だと感じたので、こんな話をしています。

 


「Bさんは就活で失敗してしまったね。確かに今の環境で頑張ろうと思ってもモチベーションを上げようとしても難しいと思う。だけどこんな風に考えてみたらどうだろう?

はじめて付き合った彼氏が、DV彼氏だとしよう。
それでも付き合うってこういうことなのかなと思って、一生懸命DV彼氏にも良い彼女でいる努力をした女の子がいるとする。

もしその子がDV彼氏と別れて、普通の男性と付き合えたらどうなるかな?」

 

Bさん
「きっと、DV彼氏との違いに感動して凄く好きになれると思います。ちょっとした優しさにも感動できるようになるかもしれません。今まで以上に彼氏のために努力しようって思えるはずだし、心から頑張れると思います。」

 


「そうだよね。きっとそうなるんじゃないかな。このストーリーを今のBさんの状況に当てはめてみたらどうだろう?

悪環境でも頑張ったBさんがいたとする。もし転職して普通の会社で働けたら、この環境で絶対に頑張ろう!!って思えるんじゃないかな。」

 

Bさん
「それは間違いないですね。私の友人も働いている環境で文句を言っている子がいるのですが、私から見ると天国のような環境なんですよね。いつもその子の話を聞きながら、私がその会社で働けたら絶対頑張れるのにな....とか考えてました」

 


「そしたら今の悪環境でもう一度頑張ってみない? こんなに悪環境なのに頑張るBさんをみた普通の会社の面接官は、この子ならうちでモチベーション高く頑張れそうだな。と思うんじゃない。

普通の会社なのに文句を言っている社員もたくさんいるけど、Bさんなら愚痴に付き合うのではなく、こんなに恵まれた環境なんだから文句を言う前に頑張ろうよって思えるんじゃない」

 

Bさん
「確かにそうですね。私なら普通の会社で文句を言ってる人よりも、高いモチベーションで仕事に望めます!! なんかそう思うと今の会社を選んだことも結果として悪くなかったのかもしれません。最初から普通の会社に入ってたら、それはそれで文句を言ってそうですし....」

 


「おーーー!!めっちゃ前向きじゃん。なんか最初に面談してた時のBさんはすごいネガティブオーラ満載だったけど、今はポジティブな部分を感じるよ!!」

 

Bさん
「大げさなんですが、正直人生積んだな... ぐらいに思ってたので、今の環境を上手に使えばいいんだなっていう事がわかって、今はなんかワクワクしています。」

 


「じゃあ、一緒に明日から具体的に何をどう変えていくのかを考えよう!」

 

Bさん
「はい!」

 


「客観的事実を伝える」のではなく、求職者の方が今をもっと前向きに、ワクワクできるような人生になるようお手伝いしていくのが転職エージェントとの仕事なんだと個人的には思っています。

 

 

20代の転職活動は「ケースバイケース」なので、本や雑誌、SNSで「答え探し」をすることに意味はありません。
それよりも、真剣に自分と向き合ってくれる人を探してみましょう。

CRIACAO自己分析 ~元大手メーカー人事の太一君編~

こんにちは!Criacaoの伊勢です。

 

株式会社Criacaoは
「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい。」
を経営理念としている会社です。その一環として、スポーツで本気と向き合う学生たちの就職活動サポートを仕事にしています。

 

Criacaoは「自己分析」を強みとしている会社です。
キャリアアドバイザーがそれぞれ独自の手法で自己分析サービスを学生に提供していますが、今回は私がどんな自己分析を学生の皆さんに提供しているかについてお話しさせてください。

 

 

自己紹介

私は現在社会人として働きながら、Criacaoでサッカー(スポーツ)と本気で向き合っています。2つの事に本気で向き合うのは本当に苦しいし、心が折れそうになる事も多いです。だけどその先にある「感動」を何度も経験してきたし、本気で仕事ともスポーツとも向き合って良かったと心から思っています。

 

だからこそスポーツと本気で向き合う学生たちが、就職活動とも本気で向き合うための力になりたいと心から思っています。

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伊勢太一(いせたいち)
立教大学を卒業後、株式会社LIXILに入社。人事として活躍しながら、2019年は関東サッカーリーグ2部優勝に大きく貢献する。2019年から株式会社Criacaoに入社。

 

 

自己分析の目的を考えてみよう

自己分析をやる理由は人それぞれだと思います。


ある人は、
「先輩にやれと言われたから」

ある人は、
「就職活動に必要だから」

ある人は、
「自分を知ることで、何か見えてくるかもしれないから」

 

と考えるかもしれません。
どれも間違いではないと思いますが、私は「社会でイキイキと活躍するために自分を知ろう」という視点を大事にしてほしいと思っています。

 

皆さんが社会人になって会社に入社すると「CANNOT(できないこと)」からスタートします。そして「CANNOT(できないこと)」と「CAN(できること)」の間には「壁」が存在します。

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人間は壁にぶち当たると、
「なぜここにいるんだろう?」
「自分なんかにできるだろうか?」
と頭の中で自分に問いかけます。

 

自己分析を通じて、
自分が何のために働くのか?(自分の価値観・原動力)
今までどうやって壁を乗り越えてきたのか?(乗り越え方)

を整理してきた学生であれば、壁にぶつかった時に立ち返る場所があるでしょうが、何も考えないまま入社してしまえば壁にぶつかった時に「やめたい」という言葉が真っ先に頭の中からでてくるのではないでしょうか?

 

 

 

就活中の学生に私が提供したい価値について

私は学生の自己分析をお手伝いするだけでなく、下記のようなフィードバックシートをお渡ししています。しっかりと自己分析の結果を可視化できるようにすることで、就職活動だけでなく社会人になってからも立ち帰る場所をつくってあげたいと考えています。

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もし、この時期に準備が不十分と感じている方がいれば、お力になりますのでご連絡ください。

 

お問い合わせはこちらまで
career@criacao.co.jp

理念と売上を直結させると現場は疲弊していく ~私がCriacaoから学んだ事~

こんにちは、Criacaoの中村です。
本日は理念経営について自分なりの考えをブログにまとめてみました。

 

私は19歳の頃に「ビジョナリーカンパニー」という本と出会いました。

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会社の存在意義・社会的責任について考えさせられる内容だった。これを読んでからは宗教のように「理念(思い)が大事だ」と発信し続けた。理念を追求した先に「たくさんの幸せ」があると信じていたからだ。

 

理念経営に憧れ、絶対正義だと信じたが現実は厳しかった。
理念を追求するほど、経営課題が鬼のように生まれてきたからだ。

●もっと明確なビジョンにするべきだ
●社会の変化にあわせて理念を変えるべきだ
●社員に理念が浸透していない事が課題だ
●ビジョン・ミッション・バリューが明確じゃない事が課題だ
●上と下の思いに誤差がある
●もっと社員の売上意識を高める必要がある

 

そして色々な対策をしてみるわけだ。

➡社長がMTG前に理念について熱く語ったり
コーチングをしてみたり
➡全員でビジョンについて考える時間をつくったり
➡それっぽい研修をいれてみたり
➡1on1ミーティングをしてみたり

まあ、だいたいどれも長続きはしない(苦笑)

 

 

そして問題が解決しない状態が続くと、会社はこんな結論をだす。

「理念は売上があってこそ、実現できるんだ。だからこそ理念を大事にして売上を追求することが正義だ」

 

これは正論っぽく聞こえる。
私もこの正論っぽいフレーズに逃げていた時期があった。経営陣にとって都合のいい言葉だ。このフレーズを使う時の思考回路は、だいたいこんな感じなんです。

 

理念

 

経営が上手くいかないのは、「メンバーの意識の問題だ」という結論。
そしてこういう状態で経営陣が多発するフレーズがある。

「他責ではなく、自責で考えろ」

会社の上層部が何度もこのフレーズを発信する。そして中間層も真似をして同じような事を言い始める。地獄のはじまりである。

 

 

この言葉を何度も浴びさせられたメンバーの中で、優秀な子達からこんな風に考えるようになる。
「いやいや、まずはお前たち(経営陣)が自責で考えろよ」

こういった人たちは経営陣から、「あいつが組織に悪影響を与えている」とターゲットにされてしまう。そして居場所を失い退職となる。会社は貴重な人材を失う。

 

素直な子たちはこんな風に考える。
「そうだよな。自責で考えなきゃ。本当に今の私って駄目だな、、、」
(そしてどんどん活力を失っていくか、考える事・疑問をもつことを辞めて行動にコミットメントするだけのソルジャーになっていく)

ソルジャーはいつかマネージャーになる。
そして彼らは、「マネジメントが一方的で部下の信頼を失うか」「マーケット(市場)を理解しないで、目の前の業務に対してひたすらKPIを追究するだけの短絡的思考なので、部長職としては物足りないと判断される」

会社は部長職を中途採用しようと考えるようになる。
(こういった問題をつくったのは自分たちであるにも関わらず、自社の責任からは目を背けるのだ)

 

 

翌年から新卒・中途の採用要件が変わる。

「ストレスに強い子」
「粘り強い子」
「理不尽耐性がある子」
「とにかく何も考えないで行動できる子」
「結果主義の子」

会社に対して疑問をもつことなく、結果にコミットメントできる人材の事を「優秀」として定義するようになるのだ。会社の進化は止まり、衰退へと近づいていく。

 

 

 

私はこういった会社を批判したいわけじゃない。
こういった会社の多くは、「善」からスタートしていることをよく知っているからだ。いつの間にか「善」よりも「欲」が大きくなってしまい、色んな事がおかしくなってしまっただけ。

 

私は「欲」が悪いと思った事は1度もない。
欲は成功するほど大きくなっていく。

大事なのは「善」を「欲」以上に成長させていく事だと思っている。

 

 

また理念経営の会社が「売上」を追究することに対する抵抗感もない。

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「価値創造の基本原則は、資本コストを上回る資産収益率で成長する企業が価値を創造する、という極めてシンプルなものだ」企業価値評価より)

上記の定義に対しても納得しているからだ。

 

 

 

 

何が理念経営を邪魔しているのか?

色んな要素はあると思うが、私は驚くほどシンプルな結論に辿り着いた。

 

それは、
「理念と売上を直結させてしまう問題」である。

 

 

売上が上がらないのは、
●理念が明確じゃないからだ
●理念が浸透していないからだ
●理念を語れる人がいないからだ

 

こんなことを考えている経営者の方がいれば、是非考えを改めてほしい。その先に未来はないからだ。

 

重要なのは理念を体現するための「技術」であり「サービス」だ。技術・サービスへの信頼こそが「理念に共感した人間を動かすためのガソリン」なのである。

 

1図1

 

断言しよう。
技術・サービスに対して投資を成功させる事は、

強制力のあるマネージャーを高い年収で採用するよりも、
他責ではなく自責で考えろと毎日発言するよりも、
社長が毎日ビジョンを語るよりも、

「理念に共感した人材を動かす」ということを。

 

 

 

Criacaoの事業から私が学んだ事

理屈だけではわかりにくいと思うので、今回はCriacaoのキャリア事業部の事例をもとに理論の説明をさせてほしい。

私自身は2019年1月にCriacaoに入社したが、レベルの高いメンバーが驚くほど高いモチベーションで仕事をしている姿を目のあたりにして驚いたのを今でも覚えている。

 

 

Criacaoのキャリア事業について
Criacaoでは企業と学生の間に「人材エージェント(新卒紹介サービス)」として介在し、マッチングビジネスを展開している。

人材紹介サービスの「方法論」に対して競合他社と大きな差はないが、私が驚いたのは「技術意識」だ。

 

自分も10年ぐらい人材会社にいるが、どの会社も「承諾率を上げるための技術」「押し込むための技術・知識」「競合他社を使わせない技術」など自社のためになる(売上に繋がる)技術は高いのだが、クライアントが本当に必要としている技術はないものだ。(悲しいけどこれが現実である)

 

 

Criacaoには「KPI(行動管理)」という概念がない。
将来的には取り入れていく事はあるだろうが、CriacaoにとってKPIよりも顧客に対する価値創造が経営の最優先となっている。

 

だからこそ「KPIを高めるための技術」ではなく「本質的な問題解決に対して技術」を追求していく事が求められる。下記の図のような形で、介在価値をどのようにだすべきかを考えさせられる。

ORIGIN第3回スライド

 

Criacaoキャリア事業部は、どのように介在して価値を出すべきか?についての技術が圧倒的に優れている。

 

例えば自己分析ひとつとっても、下記のように分解して価値提供している。
(Criacaoの独自技術なので、簡単な概要だけ共有させてください)

○ 自己分析がなぜ必要なのか?
○ 自己分析は何からスタートするべきか?
○ CANNOT を CANにする上で人間が必ずぶつかる2つの問い
○ 2つの問いに対して、過去を掘り下げる
○ 2つの問いに対して、今思えばどうあるべきかを考える
○ 志望動機を「志望」と「動機」に分解する
○ 「志望」を「社会理解」と「原体験」に分解する
○ ホワイトボードを使って、X軸とY軸に分けて掘り下げて一枚絵の中で情報が整理されている状態を生み出して「気づき」のレベルを高める。
○ WILLをどのように発見するべきかについて
○ WILLは理想主義と現実主義でどのように変わるのか
○ 原体験を行動パターンとインパクトから言語化していく

 

技術論は毎年進化しており、
入社1年目に求められる水準、
入社2年目に求められる水準、
入社3年目に求められる水準、

というラインがはっきりと決まっている。
入社年次に応じて技術テストもあり、技術レベルが見合わない場合は水準を満たすまで上司がマンツーマンで指導していく形となっている。

 

 

本質的な価値から逆算して技術を学ぶからこそ、社員が「もっと技術を試したい」「もっと覚えたい」「もっと技術を使って人に関わりたい」と自然に思えるようになってくる。

KPIで行動管理したり、行動喚起する必要がないのだ。
※どちらかといえば、全員がいろんなことに関心をもって行動しすぎるので、ここに集中しようと行動を集約させるためのマネジメントは必要になってくるが(笑)

 

 

理念経営で最も大切なことは、理念にふさわしい技術・サービスを育てていく事だと私はCriacaoに入社してから確信している。

当たり前の事だが、社員は良いサービス・技術を世の中に広げたいのだ。
理念に共感する社員なら尚更である。

 

完ぺきな商品でないと営業できない人間じゃ価値がないという意見も正しいとは思う。だけど「サービス・技術の向上」を追求しない理由にはならない。時代に応じて良い商品の定義だって変わってくるのだから、サービスが毎年・毎日のように成長し進化している組織こそが、理念経営を実現できると私は確信している。

サッカークラブが転職サービスをはじめて2カ月たちました

こんにちは、クリアソンの広報です。最近クリアソンで新規事業として転職サービスをスタートしました。

 

 

どんなサービスなの?

まあ、一言でいうなら「無理のないサービス」ってことです。
新しいサービスというよりは、やらないことを明確にしたサービスですね。無理やり求職者を転職させようとしたり、自社の案件で決めようとしすぎるとそこには「無理」が生まれます。こういった無理の積み重ねが仕事をつまらなくするので、無理をしないことを決断しました。

 

面談ではどんな話するの?

結構色んなパターンがあったりするのですが、

①上司の代行業っぽいこと
もっと現職で成果を出すためには何が必要なのかを一緒に考えたり、もっと現職を楽しむためには何が必要なのかを考えたりします。

会社の目的をどのように実現するべきか?
目標設定をどのようにするべきか?
自分の仕事の意味付け。

などを一緒に話し合ったりします。転職とは全く関係ないですが、意味のない転職活動を止めてあげることも仕事だと思っています。せっかく会社は好きなのに、上司がマッチしていないだけのケースもあるので、そういった場合は上司代行させて頂いています。

 

②転職するべきかの相談
小さなことがきっかけで大きな不安に繋がり、転職を考える若手はとても多いです。こういう時は「やめるか、やめないか」というよりは、「今の問題とどう向き合うべきなのか?」について一緒に考えたりします。

自己分析からお手伝いをしながら、相手の強みや良いところを探し、どうやってその強みを仕事で活かせばいいのかについて話をしたりすることもあったりします。自分の強みに気付けると「まだやり残したことがたくさんある。もっと頑張らなきゃ」という気持ちになって、現職で頑張ることを決断する方が多かったりします。

現状の整理整頓、メンタルケアを中心にサポートしています。

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③転職の相談
もう転職をすることを決めている方もいらっしゃるので、そういう場合は今の職場で「何がミスマッチだったのか?」を5つの角度から分析することからスタートしてみます。

市場のマッチ度
フェーズのマッチ度
職種のマッチ度
単価のマッチ度
文化・人のマッチ度

この5つの視点で分析してから、条件面・待遇面などの希望を聞くようにしています。まず何が合っていないかったのかを確認してから、次はどうするべきなのか?について話し合います。

その後は一緒に履歴書・職務経歴書を作成します。ちょっとしたコツがあるので、その場で一緒に作る時もあれば、後日添削させていただくような形をとることもあります。

履歴書・職務経歴書が出来上がったら、こちらから求人の紹介と、おすすめのエージェントさんを紹介したりします。あとは紹介後に面接対策のお手伝いをさせて頂いています。

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なんで他社のサービスを紹介するの?

基本的に求職者さんは1つのエージェントを使うよりも、3つぐらいのエージェントから幅広く話を聞いて求人をもらうほうが合理的だからです。

JACリクルートメントさん
パソナキャリアさん
・LIBzキャリアさん
・BNGパートナーズさん
・パーソルキャリアさん
・キャリアデザインセンターさん

など

求職者さんのニーズに合いそうなエージェントを紹介するようにしています。

 

そんなことしたら不利益も多いのでは

間違いないですね。俺、なんでこんなボランティアみたいなことしてるんだろうって思う事は自分も人間なのであります(苦笑) まだまだ修行が足りないですね。

でも結果として、こういった取り組みが信用に繋がって口コミに繋がっているのでいいんです。
(心の中では、エージェントさんがパートナー契約してくれたらいいのにって思っています)

 

口コミで集客しているの?

NOTEの読者、口コミのみで広げています。広告はしてないし、なんならホームページに転職相談のページすらありません(笑)

 

 

それで人は集まるの?

一応8月の面談実績は21名で、9月は11日の時点で12名面談させて頂いています。内訳はNOTEを読んでメッセージをくれた方が1名、口コミで面談した方が33名です。

口コミで来られた方の内訳は、
兄弟の紹介 4名
彼氏・彼女の紹介 3名
同僚の紹介 12名
友人の紹介 10名
その他(友人の友人の彼女みたいな遠い感じ)4名

でした。

 

なんでそんなに紹介で集まるんですか?

それは「知り合いの方で転職希望される方がいれば紹介してください」ってお願いするからです(笑)

 

 

クリアソンの利益はどこにあるんですか?

まず人材紹介業なので、紹介先企業で承諾となれば企業様から採用フィーという形で報酬をもらうことができます。
もしそうならなかったとしても、サービスを利用して満足いただければ「クリアソンのファン」になってくれる可能性はとても大きいです。ファンになってくれた方が、いつかサッカーチームの応援にきてくれたら嬉しいなと個人的には思っています。それが1番の財産です。

 

 

このNOTEを読んで転職の相談してみたいという方がいれば、
info@criacao.co.jpまでお問い合わせください。

ワンピースのキャラクターで転職が上手くいくのは誰か?

こんにちは、CRIACAO広報です。
最近は20代若手の転職支援を仕事にしています。

 

 

ワンピースで転職が成功しそうなキャラクター

ただの興味本位ブログなので、どこまで需要があるかわかりませんがワンピースという漫画を転職という視点でみたらどうなるのかを考えてみました。参考程度に呼んでみて下さい^^

 

 

エネル

エネルは間違いなく需要が高いキャラクターの1人と言えるでしょう。その理由はいくつかあるのですが、


①攻撃範囲が広い

お客様を一人一人大切にする熱意ある営業マンも重要ですが、広い範囲でお客様に価値を届けられるエネルさんはとても優秀です。

 

②能力を組み合わせる事で唯一無二のレアスキルを保有している
エネルさんは雷という能力と、マントラを組み合わせて「国一国分」というとてつもない単位の会話を聞き取る能力があります。情報戦と呼ばれる近代ではとても重要なスキルになります。
また能力を組み合わせるという発想力も評価のポイントです。

 

③そもそも能力に市場価値が高い
環境リテラシーが高まっている近年では、エネルさんのように地球に害を生みださずにエネルギーをつくれる能力はとても価値が高いです。一度の技で2億ボルトつくれることを考えると、日本の原子力発電を0にする未来も理想論ではなくなりそうですね。

 

④ビジョンのスケールが大きい+実現している

エネルは月に行くという壮大なビジョンをもっています。GOOGLEやテスラも「ムーンショット」の重要性を説いています。壮大なビジョンをもち、それを成し遂げた経験のあるエネルさんは市場価値も高いです。
https://www.dhbr.net/articles/-/2260

 

⑤色んな角度から物事を試してみる
面接官は「上手くいかない時にどうする人なのか?」という視点を大事にしています。そういう意味では、雷が上手くいかなくても、すぐに切り替えて次の作戦を考えられるエネルさんは評価が高いです。

 

エネルさんへのアドバイス
エネルさんのマジメント手法はパワハラになってしまうので、倫理感をもって行動することができれば、今以上に価値を高められるでしょう。
エネルさんは過去に雷が通じなかった時に臨機応変に対応できましたよね。今回も恐怖が通用しない場合もあることを見込んで、新たな視点でマネジメントする手法を模索してみて下さい。

 

 

フランキー

フランキーさんは現在圧倒的に需要と供給のバランスがあっていない建築業界で活躍することができる貴重な人材です。また造船・ロボット技術もあるので幅広いフィールドで活躍することができます。

 

①需要があり、供給が足りていない技術をもっている
現在建設業界は圧倒的な人手不足です。フランキーさんのように体力もあって、技術力もある人間は引く手あまたです。

 

②設計から、施工まで技術をもっている
設計に関しても細部までこだわりをもっていて、常にカスタマー目線で物事を考えられるフランキーさんは需要がとても高いです。
設計だけでなく、施工までできるフランキーさんは建築業界の大エースともいえる人材です。

 

③仕事に対するスタンス
船を完成させて終わるのではなく、幾度もの困難を乗り越えて目的を達成させようという意識の高さ。見習いたいです。そして何よりも研究熱心で常に新しい技術に関心をもっている点も素晴らしいですね。

 

フランキーさんへのアドバイス
技術力もあり、コミュニケーション能力も高いフランキーさんはとても素敵な方です。もっと素敵になるためにきちんとズボンを履きましょう。パンツいっちょで働くのはセクハラですよ。ちなみに下記の写真は完全にコンプライアンス違反です。

 

 

ビビ

業界は限定されるでしょうが、ビビさんもかなり転職市場で人気になる事は間違いありません。

 

①王族とのコネクションを持っている
「安定した売上」「社格を高める」といった狙いで、企業としては王族と関係を構築したいというニーズがあります。そのため王族と幅広くコネクションをもっているビビはとても魅力的な人材です。

 

②美人
転職市場でもやはり容姿による優位性は存在します。

 

③仕事に対するスタンス
自分の役割を小さなころから理解して、行動できるビビは仕事に対する意識がとても高い人材なので魅力的です。

 

ビビさんへのアドバイス
海賊のような反社会的勢力との繋がりは、企業の信用問題に繋がってしまいます。海賊にも色んな人がいるとは思うので、ひとくくりにダメだというのもおかしな話だとは思いますが、気を付けてくださいね。

 

 

 

最後に...

ルフィーは挑戦心も強いし、戦闘力も高いし需要があるんじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、マネジメントという視点でよく考えてみましょう。

おそらく、
①出勤時間は守らない
②仕事の方針よりも、自分のワクワクを大事にする
③人の下にいるような人間じゃない

ということを考えると、彼のような人材は独立するのが1番です。転職市場では評価しづらい人材なんです。